竹取物語とトゥヤーの結婚〜川本三郎さん

tuyamarriage2008-02-16


2/13に発売のSAPIO 川本三郎さんの連載「平成百色眼鏡 見たり読んだり」にて『トゥヤーの結婚』が紹介されています。以前にもマンスリー三菱でトゥヤーのことを書いてくださった川本さん、記事を拝見すると、この映画のユーモアの部分を面白く観てくださったんだなと思います。

よく働くトゥヤーが再婚するという話がつたわると、早速、あちこちから男たちが求婚にやって来るのが面白い。まるで「竹取物語」のよう。(2/13に発売のSAPIOより)

このシーンはユーモアにあふれ、試写室でも笑いが起こるシーンでした。川本さんのこの文章を読んだときに宣伝部は、「そういえば、竹取物語に似てる!」と再発見を教えてもらったのでした。

竹取物語」がどんなお話だったか思い出してみました。竹取の翁が竹の中で発見した三寸ほどの小さなかわいい女の子が、3ヶ月で年頃のこの世のものとは思えないほどの美しい女性に成長し、「かぐや姫」となづけられました。世間の男たちはなんとしてもこのかぐや姫と結婚したいと思い翁の家に集まるのでした。最後まであきらめなかった5人の男たちに、かぐや姫は自分の希望するものを持ってくることができた人と結婚しますと条件を出しました・・・が誰一人として成功しませんでした。時の御門にもその噂が伝わりかぐや姫に会いたがりました。しかし、かぐや姫は本当はこの世の人ではなく、月の都の人だったので、御門の軍勢も翁も誰も抵抗できぬまま、月に帰ってしまうのでした・・・

という我々日本人にはなじみ深いというか、気づいたら誰もが知っているような昔話です。
トゥヤーにたくさんの男たちが求婚しにくるくだりは、なぜだか温かく笑いがこみ上げるシーンなのです。舞台は荒野でそもそも人が生きるのが厳しい土地というのが背景にある映画なのに、この温かさはなんだろうと思っていましたが、なるほど、昔から知っているようななじみの展開なんだ、となんだか合点がいくような発見でした。竹取物語とトゥヤーの結婚、ワン・チュアンアン監督がもし来日していたら、監督はこのお話を知っていたのですか?とぜひ聞いて見たかったです。

とある喫茶店の窓に!!

tuyamarriage2008-02-15

外出先で、映画のチラシやポスターを見かけることがありませんか?
少しでも多くの方に映画を知ってもらおうと、いつもスタッフが街中のお店をまわってチラシ&ポスター設置のお願いをしてまわります。もちろん「トゥヤーの結婚」もたくさんのお店にご協力いただいております。
ただし、全ての地域・場所にというわけにはいきません。

先日、外出先で「トゥヤーの結婚」のチラシが目に飛び込んできました!そこはまだスタッフの手が届いていない場所だったのでビックリ(@@)!お店の方が自主的に貼ってくれたのでしょうか?それとも常連さんの大プッシュのおかげ?理由はわかりませんが、とっても嬉しい出来事でした☆

アセッて写真を撮ったので、肝心の「トゥヤーの結婚」のチラシが一番遠くなってしまいました…

純愛なんです〜沢木耕太郎さんの「銀の街から」

tuyamarriage2008-02-14

昨日の朝日新聞(朝刊)、沢木耕太郎さんが月一回映画評を書かれている連載「銀の街から」。
皆さん読んでくださいましたでしょうか?
今月は『トゥヤーの結婚』のことを書いてくださいました。
苛酷な自然生き延びる「純愛」というタイトル。

トゥヤーのたったひとつの条件とは、子供たちだけではなく、足の不自由な元の夫も連れて行くということだったのだ。ここに至り、私たちはこの「トゥヤーの結婚」が単に苛酷な自然に翻弄される一家を描いた作品ではなく、一種の「純愛」を描いた映画であったことに気づかされる。
女の「純愛」は一直線で力強く、男の「純愛」は頼りなげでどこか切ない。だが、どちらも、「愛」を口にすることはない。なぜなら彼らにとって「愛」は自明のものとしてそこにあるからだ。
(2月13日付け朝日新聞より) 

そうなんです。『トゥヤーの結婚』は純愛を描いています。この前の一般試写の時にも、「これはモンゴル版大恋愛映画だ」と感想してくださったお客さんもいました。ワン・チュアンアン監督も、先日来日したユー・ナンも「この映画は愛の物語です」と言っています。この映画のキャッチコピーは「私は、あなたを一人にしない」ということばなのですが、
砂漠化し井戸の水が枯れた土地で暮らしてきた夫婦(トゥヤーとバータル)は、いわば一緒に自然と闘ってきた同士のような感じで、好いた惚れたを通り越し、裁判所に離婚手続きに行って紙の上では夫婦という形式ではなくなったとしても、一緒に暮らさないのは考えられなかったのでしょう。
いよいよ23日(土)から公開となります。ぜひ、この「純愛」を観にきてください。

今週のSPA!

tuyamarriage2008-02-13

電車の中でユー・ナンを発見!


先日、ユー・ナンが来日した際の取材記事が出始めたのです。
写真からも力強さが伝わってきます。
SPA!の巻頭にあるページですが、タイトルは「今週の男勝り」だそうです。
たしかに、トゥヤーは男勝りだしそう書いてくださって嬉しいかぎりです。
みなさんもぜひインタビュー読んでみてください。

観てきました!『左右』

tuyamarriage2008-02-12


ベルリン国際映画祭に参加してきました。
先日もお伝えした我らがユー・ナンの主演作『左右』。
離婚した夫婦の話ですが、ユー・ナンは離婚した夫側の今のパートナー。
【左】のパートがユー・ナン側で、【右】パートが離婚した妻側という設定。
なるほど、タイトルの意味がわかりました。。。
今回ユー・ナンはフライトアテンダントの役で、世界中を飛び回っているという設定。
写真は映画雑誌screen誌の映画評の部分です。
去年も『トゥヤーの結婚』で参加したユー・ナンですが、今回も体当たり演技あり、女優冥利につきる部分あり、と観ている者を惹きつける彼女の姿はさすが!
タイトルの『左右』。【左】と【右】が最後にはどういう風に歩み寄っていくのか、上映時間115分があっという間の出来事でした。

Cafe ChaYiGuan 茶意館特別メニュー!

tuyamarriage2008-02-11

2月1日から表参道にある中国茶専門のCafe ChaYiGuan茶意館では「トゥヤーの結婚特別スイーツセット」(烏龍茶とくるみのお汁粉)を作っていただいています。そのセットを食べに行ってきました!!

お店はとても明るくて、一人で行っても、二人で行っても、居心地がよく、ついつい長居をしてしまうような、とても落ち着いた雰囲気でした。
今回は一人で行きましたので、表参道ヒルズが見える窓際のカウンター席に座りました。
まず目に入ってきたのが「トゥヤーの結婚特別スイーツセット」のポップです。周りを見たらどのテーブルにも置いてありました。

(うれしいですね… せっかくの特別メニューなので、これならたくさんの人たちに楽しんでいただけますね)

早速、セットを注文すると、ほとんど待つことなく烏龍茶とスイーツが出てきました。
驚いたことに、お汁粉だけではなく、お茶請けもついてきたんです!!

烏龍茶は各席に備え付けてあるポットのお湯を沸かして淹れるのですが、お店の人がちゃんと説明してくれるし、一杯目は淹れてくれるのではじめてでも安心です。
この烏龍茶、世界遺産である中国の武夷山でとれるミネラルがたっぷりのお茶なんです。
とても飲みやすくて、たくさん飲んでしまいました。

また、くるみのお汁粉も本当においしかったです。素朴でやさしいくるみともちっとした白玉をあえて食べるのですが、トゥヤーのような母親の暖かさを感じられるスイーツでした。

実は一人だったのもあり、そんなに長居をするつもりはなかったのですが、居心地がいいのと、どれも美味しくてゆっくり味わってしまいましたので、気付いたら一時間もいてしまいました。

みなさんも、是非映画を観た後にでも、表参道に行った際にでもお立ち寄りいただき、ゆっくりほんわかしてみてください。

ユー・ナン出演作、ベルリンにてまたも金熊を狙う

tuyamarriage2008-02-10

現在ドイツで開催中の第58回ベルリン国際映画祭コンペティション部門に、中国第六世代を代表するワン・シャオシュアイ監督の『左右』が出品されています(英語タイトル「Zuo You/In Love We Trust」)。この映画にはユー・ナンが出演しています。離婚したある夫婦の子供が白血病と診断され、子供の命を救うため、元夫婦が新たに子供を作り、その臍帯血を得ようとするという、衝撃的なストーリーだとか。『トゥヤーの結婚』もそうですが、生きていくために自身たちの行き方を変えていく、そういうところが似ているような気がします。

ワン・シャオシュアイ監督は、93年に『ザ・デイズ』でデビュー、00年の『北京の自転車』で、第51回ベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞し国際的にも高く評価されました。しかし、国家電影局に無許可で作品を発表したため政府のブラックリストにのり、変名で97年『凍てついて』を発表するなどしていました。98年の『ルアンの歌』は初めて検閲を通った作品で日本でも公開されています。
ユー・ナン出演作『左右』が、今年のベルリンでも金熊賞を獲得できるか、注目です。

ニュース記事が先日Record Chinaより配信されていました。

<このニュース記事はこちら>
http://movies.yahoo.co.jp/m2?ty=nd&id=20080207-00000032-rcdc-ent

ベルリン国際映画祭のHPにて「左右」の作品情報を見ることができます>
http://www.berlinale.de/en/programm/berlinale_programm/datenblatt.php?film_id=20080017